2014年7月21日月曜日

サウジアラビアのトランジットビザの取り方

サウジアラビアはビザを出さないことで有名だ。

そもそも観光ビザという概念がなく、観光で行くにはサウジアラビア航空や日本の旅行会社などのツアーを予約して行かないといけない。結構高くてヨルダンと合わせて11日間で40~50万円もする。

ツアー以外で行こうとすると、ムスリムになって巡礼ビザを取得するか、そういう仕事について商用ビザで行くかしかない。あと、東京のアラブ・イスラーム学院の修学旅行でも行けた気がする。

近年、日本人で個人的にビザを取得できた人の話は以下の運び屋さんしか見当たらない。かつてはイエメンから陸路で抜けるためのビザを出していた時期があったらしい。


ぼくも何とかして取れないかと調べているのだけど、難しそう。そもそも18時間以上トランジットのあるフライトがなかなかない。スーダンのハルツーム行きはそれに該当するらしいが、そもそもスーダンビザが取りづらい(これは日本では取りづらいからカイロで取るものらしい)。

一度、サウジアラビア大使館に電話して聞いた。ダンマンからバーレーンに抜けたいのだけど、なんとかならないか、と。バーレーンまでのフライトを買ってください、と電話口の日本人女性ににべもなく返された。

しかしネットは広いもの。調べたらアメリカ人でサウジアラビアのトランジットビザを成功法で入手した人がいた! 以下抄訳。





 今回の旅行ではサウジアラビアのジェッダで23時間滞在する必要があった。ルールではサウジアラビアでは18時間以内の滞在にはビザはいらない(その上、空港から出られない)。サウジアラビア航空はビザがないと乗せてくれない上に制限付きチケットだと払い戻しもないと明示してある。ビザがなければ今回の旅行はなくなる上に、お金も返ってこない。

 前例を頼りにトランジットビザを申請することにした。

  1. Enjaz Onlineで申請する
注意すべきは上記サイトはWindows95ではうまく動かない。また、写真のサイズも3~18KBでなければならない。打ち間違いではない。20KBのファイルは拒否される。また、ChromeやSafariでも動かない。Internet Explorerを使用すること。一体誰が今どきそんなの使ってんだ。ActiveXを有効にしないといけない。

 申請して10ドル50セントを払えば、これで申請できあがる。

  1. ビザ申請フォームを印刷する
Enjazの申請番号とカラーのパスポート用写真を添付すること。女性は婚姻関係にある男性と同伴でなければならない。

  1. ワシントンのサウジアラビア大使館か地元のサウジアラビア領事館に行く/連絡する
ビザはだいたい1週間で出来上がる(外交的な制限でカナダ人の場合は2~3週間かかるらしい)。

 ぼくはワシントンの大使館に行った。並んでいる人はいなかったが、いくつかの質問を受けた。

「なぜサウジアラビアを通過する必要があるのか?」
「ジェッダ経由のサウジアラビア航空のチケットが安かったからです」

 Enjazの申請書と航空券の写し、ホテルの予約の証拠などを提出した。

 その後、彼はピンク色のレシートをパスポートにつけて、半券をもぎ取り、残りをぼくに渡し、翌週来るように、と言った。

  1. ビザを受け取る
翌営業日。一週間もワシントンにいられないので、自分の住所を書いて切手を貼った封筒を大使館の人に手渡し、送ってくれるようお願いした。もし希望であれば帰りの8時間のトランジットのために、ダブルエントリービザをも出してくれるという。

 かかった費用は0ドルだった。

元記事: How to Obtain a Saudi Arabian Transit Visa By Matthew Klint



追記
EnjazにはSponsorshipを書く欄がある。そこは「n/a」としておけばよいらしい。