2018年11月11日日曜日

はじめての一眼レフ動画はPanasonicで決まり

買ったカメラ

動画を撮りたいと思いました。 Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス G8を買いました。


Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス G8

いまはビデオカメラより一眼レフで撮影するほうがいい画質が得られるらしいです。業務用ビデオカメラのシェアはSONYとPanasonicが圧倒的なので、どちらかを選んだほうがいい、というのがネットの主な評判でした。結果、Panasonicにしました。


Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス G8 レンズキット 標準ズームレンズキット 1600万画素 ブラック DMC-G8M-K

描写力

デジカメの描写力は以下の要素で決まります。
  1. 撮影素子(センサー)
  2. レンズ
光をどれだけ適切に反映させられるかがポイントです。実は画像処理エンジンもありますが、そこは分かりづらいので割愛し、上記2つについてそれぞれ見ていきます。

撮影素子(センサー)

センサーの種類と大きさは多種多様です。一番高品質なのは中判のデジカメですが、80万円ぐらいします。却下です。現実的に考えられるのはフルサイズ機以下でしょう。センサーが大きいほど入った光の強さと色を判別する面積が増えるため、適切な発色になります。特に暗いところでは強いようです。しかし、動画撮影の場合、そこまでの高解像度は要求されません。具体的な画素数を見てみましょう。

種類 ハイビジョン フルハイビジョン 4K 8K
画素数 1280×720 = 921,600 1920×1080 = 2,073,600 3840×2160 = 8,294,400 7680×4320 = 33,177,600

強調しましたが、2018年現在民生品で出回っている中で最も高画質な4Kですら830万画素、「人間の視覚能力の限界に到達することを目指している」とされ、現在試験的に放送が始まったばかりの8Kで3320万画素です。

一方、デジタルカメラの解像度は以下の通りです。4K動画までなら撮影素子の大きさは最重要ではないといえます。現にプロ用の機材でもフォーサーズを採用しているものがあります。そのため、私はフォーサーズ機を推します。

フルサイズ機(いずれも本体価格10万円以下)


種類 CANON EOS 6D Nikon D610 Sony α7R ILCE-7R
有効画素数 2020万画素 2426万画素 3640万画素

ASP-C機(いずれも本体価格3万円前後)


種類 FUJIFILM X-A1 Nikon D3200 CANON EOS M10
有効画素数 1630万画素 2416万画素 1800万画素

フォーサーズ機(いずれも本体価格5万円以下)


種類 Panasonic LUMIX DMC-GX7MK2 OLYMPUS PEN E-PL8
有効画素数 1600万画素 1605万画素

レンズ

撮影素子(センサー)が大きいほど多くの光が要求され、大きなレンズが必要になります。そのため、レンズの値段、重さとも

フルサイズ>ASP-C>フォーサーズ

の順になります。最初はフォーサーズを買うほうが費用対効果が高いと思います。

この段階で、候補は以下の機種に絞られました。

Blackmagic Desin


【国内正規品】 Blackmagic Design シネマカメラ Pocket Cinema Camera 4K マイクロフォーサーズマウント 4K/60p収録 CINECAMPOCHDMFT4K

ソニー


ソニー SONY ミラーレス一眼 α6000 パワーズームレンズキット E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS ブラック ILCE-6000L B


ソニー SONY ミラーレス一眼 α6300 パワーズームレンズキット E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS ブラック ILCE-6300L B


ソニー ミラーレス一眼カメラ「α6500」ボディSONY ILCE-6500

Panasonic


Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス G8

使い勝手

動画撮影をする場合、以下の点が気になります。
  1. フォーカス
  2. バッテリー
  3. 手振れ補正
さっと見ていきましょう。

項目 フォーカス バッテリー 手振れ補正
Blackmagic Design ×
SONY ×
Panasonic


プロ用カメラでの蓄積のあるSONYとPanasonicが強いです。Blackmagic Designは10万円前後の値段で4k/60fpsの動画が撮影できるというスペックだけ見るとコスパがいいですが、手振れ補正がほとんどないこと、オートフォーカスは真ん中1点だけであることなどを考えると素人が気軽に撮るというより、プロへのステップとして修行する機材になろうかと思います。

SONYはセンサーでは世界トップを牽引しているので描写力は圧倒的です。裏面照射、積層型といった様々なCMOSセンサーを開発し、描写力へのあくなき追求には目を見張ります。オススメはαシリーズのASP-C機です。αシリーズはかつてのミノルタを継承しているため、レンズもいいものを出しています。さらにオートフォーカスも顔面の、瞳を追尾するような性能を有しており、ソフト面での開発も他の追随を許しません。じゃあSONY一択かと思うとそうでもなくて、やっぱり弱点があります。防水防塵加工、熱暴走、レンズの大きさです。価格コムなどの評判を読むと、防水防塵性能が弱いことが議論されています。また、長時間撮影を行うと内部にこもった熱で自動的に電源が切れるらしく、その後、状況によってはなかなか復活しないそうです。また、小さくて軽い本体のなかにASP-C素子を入れたものだから、必然的にレンズはある程度の大きさになってしまいます。その点で無理しているのか、一部サイトではいきなり本体からレンズが外れた、という事例が報告されています。室内で家族やペットを撮影するのにはいいかもしれませんが、屋外で撮影するには細心の注意が必要になりそうです。

PanasonicはセンサーはSONYを使っているらしいものの、業務用ビデオカメラで培ったノウハウを生かし、連続30分撮影可能なミラーレス一眼という、もはや動画メインじゃないかという機種を開発しています。フォーカスの性能ではSONYに劣りますが動画の場合、私たちはある程度遅いフォーカス合わせにも慣れていますから、そこまで大きな問題になりません。長時間撮影が可能なのは、それを補って余りあるメリットだと思います。 そのため、私はPanasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス G8を買いました。